Life is too short... その先の景色を走って見に行こう

65歳で初フルマラソン完走、Six Starsを目指す、遅れてやってきたシニアランナーのランニングダイアリー

<Life & Note> 秋のことりっぷ 日光へ

先週はランニングのレッスンをお休みして10月29日〜31日の2泊3日で秋の小旅行、家族で日光に行ってきました。

首都圏で生まれ育った人間であれば、日光は修学旅行の定番。実に55年ぶりの日光かと思っていましたが、よくよく考えてみたら、大学生の時に、父母、伯母や従姉妹と日光の金谷ホテルに泊まりに行っていました。いずれにしても何十年ぶりかの日光、大昔の思い出をなぞるような旅に出かけてきました。

一日目、早朝に横浜を出て日光へ直行。9時には到着し、人気の明治の館の駐車場に車を停め、整理券を受け取り、すぐに東照宮へ。平日のまだ9時過ぎなのにすでになかなかの人出。修学旅行のキッズたち、外国人の団体ツアー客、少しでも静かなうちにゆっくりとみて回りたかったのですが、それも叶わず...
ま、自分も55年前には修学旅行でお世話になりまたっけ...

幼い頃には何となくふわっとした理解しかなかった東照宮、55年が経ち十分な大人になってから見る東照宮、絢爛豪華さは変わりないのですが、今回特に心打たれたのは、陽明門の「逆柱」の考え方。
12本ある柱のうち、1本だけが彫刻の文様が逆向きになっているのですが、その理由は、完璧なものにはすぐに魔が差し始めるとされ、立派なものであるほど意図的に文様の向きを変えたり作り残しをするということ。完璧なるものとは神の技であり、人間が作るものであるが故の「未完の美」というのは、いかにも日本的な感性、美学だなと思いました。
確かに何ごとも完成したら崩壊が始まるわけで、未完であるが故により良きものが生まれてくる可能性の余白が残されるという考え方だとしたら素敵だなと...

陽明門とその逆柱

そんな思いも束の間、11時には明治の館で昼食、その後、いろは坂を上って奥日光へ。
駐車場がすでにいっぱいになっていた華厳の滝は後回しにして、中禅寺湖の絶景が望めるという半月山展望台へ。駐車場から約30分山道を登ると展望台に到着、ここでは中禅寺湖に突き出る八丁出島と男体山の雄姿が一望でき、中禅寺湖の紅葉をしばし鑑賞。

半月山展望台からの眺め

湖と聞くと一周何キロ?走ったらどのくらい?と思ってしまうのは、ランナーあるあるでしょうか?
中禅寺湖は一周約24km、ハイキングで8時間くらいで一周できるそうで、時間さえあれば、湖畔の自然を全身で感じて歩けそう...

夕方に華厳の滝、竜頭の滝を見て、この日の宿となる湯元温泉のホテル小西へ。

華厳の滝

竜頭の滝

二日目、この日のメインイベントは、ネイチャーガイドさんと戦場ヶ原を歩くこと。
若いころの旅は無鉄砲に歩き回り、自分でいろいろなことを発見することこそが旅の醍醐味だと思っていましたが、この頃は、その道の専門家のガイドさんからお話を聞きながら歩くことが楽しく思えるようになりました。
湯元温泉を出ると、奥日光はやはりもう冷え込みが厳しく、朝の湯ノ湖は気嵐状態の幻想的な風景。空を見上げれば、雲ひとつない晴天で、ハイキングには絶好のお天気。

湯ノ湖

赤沼駐車場で奥日光ゲストハウスJUNのネイチャーガイドの方と待ち合わせ。双眼鏡の使い方を教えていただき、バードウォッチングをしながら戦場ヶ原のツアーがスタート。
鳥の種類や鳥が食べに来る木の実を教えていただきながら、澄んだ朝の空気の中、まだ霜柱が残る道を一歩一歩、森あり、湿原あり、滝ありの、変化に富んだハイキングコースを進んで行きます。雄大男体山をバックに、金屏風のようなカラマツの黄葉、その前に湿原が広がります。赤沼駐車場を出発してから3時間、湯滝に到着してツアーは終了。
戦場ヶ原は四季折々の自然風景を楽しむことができるようで、ガイドさんのお話を聞けば聞くほど、また違う季節にぜひ訪れてみたいと思いました。

男体山とカラマツの黄葉と湿原

ゴールの湯滝

ネイチャーガイドさんが撮影したツグミとズミという赤い実

戦場ヶ原のツアーの後は、男体山への登山口となっている二荒山神社に立ち寄りました。
ガイドさんから聞いていた男体山登山の猛者たちの記録が記されていました。
普通に登ったら往復で7時間くらいのコースだそうですが、トレランで往復2時間半くらいで走ってしまう人たちがいるというから驚きです!
男体山は修行の山と言われていて、特別な登山の技術は必要ないが、ずっとのぼりが続くので、とにかく脚力と根性が必要とのこと。でも聞けば聞くほど、男体山登山も一度チャレンジしてみたくなりました。

男体山山登りの猛者たちの記録

二荒山神社の後は、渋滞する前にいろは坂を下りてしまおうと急いで日光に出て、初日に寄らなかった輪王寺や神橋を見て歩き、この日の宿の鬼怒川温泉に向かいました。

三日目、天気予報では午後から本降りの雨になるとのことで、午前中に茨城県袋田の滝に寄ってから水戸に出て横浜に帰ることにしました。
日本の三名瀑というのは、日光の華厳の滝、和歌山の那智の滝、茨城の袋田の滝で、今回の旅でそのうちの2つを見ることができたことになります。
道の駅などに立ち寄りながら鬼怒川温泉から袋田の滝までは約2時間のドライブ。
袋田の滝は、幅が73mと広く、滝の流れが大岩壁を四段に落下するので、華厳の滝とはまた違った趣です。トンネルを通って観瀑台からは滝を間近に見ることができます。
紅葉も少し始まっていましたが、残念ながらちょっと水量が少なめでした... 

袋田の滝

午後になると本格的に雨が降り始め、ならば茨城発祥のチェーン店に寄って行こうとなり、サザコーヒー水戸芸術館店でお茶をし、夕飯をばんどう太郎本店で名物の味噌煮込みうどんを食べて帰ってきました。