私にとって記念すべき10回目のフルマラソン、そして、アボットワールドマラソンメジャーズの5つ目のスター ボストンマラソンは、自分で言うのもおかしなものですが、自分的には会心の走りで、自己ベストの4時間26分40秒でゴールすることができました!



2025-2026マラソンシーズンは、ずっとサブ4.5、2025年のロンドンマラソンのPB(4時間29分34秒)を更新することを目標に走っていたのですが、シカゴマラソン、湘南国際マラソン、名古屋ウィメンズマラソンと、いずれも4時間30分を切ることができず、ボストンマラソンは難コースと聞いていたので、完走できればいいや...とは思いつつ、でもせっかくこれだけ練習してきたのですから、シーズンの集大成として、せめて自分の納得のいく走りをしたいと思っていました。
なので、今回のボストンマラソンの結果は、本当に本当に嬉しかったです!


自分なりに今回のレースをまとめてみると...
<良かった点>
- 最初のずっと続く下り坂で、突っ込むことなく、飛ばし過ぎることなく、むしろ下り坂を利用して、とてもリラックスして力を抜いた走りができて、ずっと軽いジョグ感覚で、25km過ぎの上り坂が始まるまで、とても楽に走ることができました。
- ほとんどフラットなところはなく、終始下りと上りを繰り返すようなコースだったのですが、下り坂だからと言って飛ばさず、上り坂だからといってがんばり過ぎないように、ずっと同じようなペースを維持、上りで多少ペースが落ちても気にしないで走れました。
- 実際、難所と言われるハートブレイクヒルも、だらだらと上りが続くものの、坂の傾斜はそれほどのものではありませんでした。なので、ペースは落ちたものの、確実に前に前に歩を進めていれば、激しくぜーはーぜーはーすることなく乗り越えられました。
- そして、今回一番貢献してくれたのがシューズ選択であったと思います。
ボストンに行く1ヶ月前くらいからずっと悩んでいたのですが、これまでは分不相応と思いつつ、その感触が好きでAsicsのMagic Speed4で走り、実際、ロンドンマラソンではサブ4.5を達成できていたのですが、一方ではよく言われるのが、カーボンの反発に後半足が疲れてしまうと言うこと。
ハーフマラソンまでなら良いのですが、もしかしたらやっぱりそうなのかなと...
2月にAsicsのNovablastに替わるシューズとして、NikeのVomero Plusを履き始めたのですが(その時の記事はこちら)、そのクッション性だけではなく反発性が履き込んで行くうちに好感触に変わり、ボストン前の最後の3時間走を起伏のある根岸森林公園でした時に、ボストンはアップダウンが大変なコースなので、今回は足への負担を減らすためにシューズを変えてみようかなと考え始めました。
そして自分的にはこの判断が見事に当たり、最初の下り坂でVomero Plusのクッションと反発に安心して足を委ねて走る感覚を掴み、これまでになく省エネで走れた気がします。 - お天気も味方してくれて、前日の雨は上がり、曇り時々晴れ、気温は低く、マラソンには最適の気象条件でした。スタート前までは、持参した古着で暖かく過ごすことができました。
- 今回は私にとってお約束のトイレ休憩がありませんでした... 笑
過去の経験的に(ニューヨーク、ロンドン、ボストンはいずれもスタートが11時でした)、私は遅いスタートの時の方がお腹の調子も安定して、体も良く動くようです。
<改善すべき点>
- 残り3kmで足が動かなくなり苦しくなってしまった時、そこまでは頭も冷静に、コースをイメージして走れていたのですが、すっかり思考停止状態になってしまいました。
もしかしたら最後にもう1回、カフェイン入りのジェルを摂取するとかしていたら、わずかでも気持ちを奮い立たせることができたのかもしれない...と今となっては思ったりしています。
そして、ここからは、もしかしたらこれからボストンマラソンを走る方のための情報です:
- ボストンコモンから、3万人のランナーが黄色いスクールバスに乗ってホプキントンまで大移動するのですが、時間がかかるのはバスに乗るまでで、ホプキントンに到着してからはアスリートビレッジで過ごす時間は20〜30分くらいしかありません。
- アスリートビレッジからスタートまで、約1kmを住宅街の中を移動するのですが、最後のスタート直前には、大規模な仮設トイレエリアがありますので、安心してください。
- ランナーはありとあらゆる防寒着を着てきます、そしてそれを回収するボランティアさんの数もものすごい人数います。なんならスタートしてからでも回収OK。回収された古着はリユースされるとのことで、本当にありがたいことです。
- コースは、とかく序盤に続く下り坂、25km過ぎから始まるニュートンヒルズ、ハートブレイクヒルの上り坂がハイライトされますが、フラットなのはボストンの街に入ってからのわずかな区間で、終始小さなアップダウンが続きます。
- もう一つの特徴は、コースがほとんど直線、くねくねと曲がるところは、やはりボストンの街に入ってわずかにあるだけで、常に前が見通せて走りやすかったです。
- 距離表示は、基本的にマイルですが、キロでの表示もちゃんとされています。
- 給水は1マイルごとに、まず右側にゲータレイド、水が現れ、右側の給水が途切れる頃に、今度は同じ並びで左側の給水が始まります。
ずっとこの法則で続きますので、とても分かりやすいですし、安心して走れます。 - 仮設トイレも給水とセットであり、ボストンの街に入るまでは高い建物もなく、とても認識しやすかったです。
- モルテンのジェルのエイドが3か所(12、17、21マイル)であるのですが、11時スタートの私が通りかかった時でも潤沢に配られていました。
- ボストンマラソンには、ペーサーさんがいません。
そもそも年代ごとに基準タイムを満たしているランナーばかりであり、それに従ってWAVEが振り分けられているので、ランナー自身の実力で走ってください、と言うことでしょうか?
私が走った時は、確かに走る流れは澱みなく、ニューヨークやロンドンなどの大規模なレースに比べると、後半でも歩いたり止まったりしているランナーは少なかったような気がします(もちろん天候の条件などもありますが...)。 - 最後に、沿道の皆さんの応援は本当に本当に素晴らしいです。
名前をつけて走れば、名前を呼んで応援してくれますし、あの熱狂的な応援が、最後は自分をゴールまで運んでくれたと思っています。
今回は十分な準備を重ね、休養もしっかり取ってボストンに入りました。
最後の3kmは苦しくて足が動かなくなってしまいましたが、それまでは、初めて自分の思い描いた通りの走りができたレースでした。 そして、それが130年もの歴史のある、市民ランナーであれば、多くの人が憧れるボストンマラソンで達成できたことが本当に本当に嬉しくて、達成感でいっぱいでした。
この世界最古のボストンマラソンのスタートに立ち、その舞台で走ることができたこと、その130年の長い歴史の小さな一員になれたこと、それを可能にするために支援してくださったすべての人々に感謝します。
この歴史ある42.195kmを走らせてくれたボストンの街、ボストンの観客の皆さん、ボストンマラソンをずっと守り育ててきた全ての大会関係者の皆さん、全てのボランティア、ボストンマラソンを共に走った全てのランナーに、ありがとうございました!
Thank You, Boston!
